【リフォーム】相見積は何社取るべき?+競合がいる時の営業マンのホンネ

目次

結論相見積は多くても3社にしましょう。

リフォームだけでなく、商品を購入する時は比較検討を皆さん無意識にされていると思います。

比較・検討することで、商品の金額だけでなく、購入店の長所や短所を知ることができます

たとえば、野菜を買う時を例にしましょうか。

スーパーで100円のものが農協の直販所だと70円で買えたりします。また、農家さんが毎朝採りたて新鮮な野菜を卸しているため物も良いです。

それを知っているのでスーパーで買わずに野菜だけは農協で買うよという方も多いと思います。

しかしメリット・デメリットがあるのも確かです。

スーパーの野菜は、在庫がある程度あるため、いつ行っても購入自体はできます。

農協の場合は、午後には売り切れている場合が多いので購入ができない可能性があります。

このように、商品を購入する時に金額だけでなく購入店の長所・短所なども考慮し、どちらが自分に合った購入方法なのかも考慮する必要があります。

ここでは、その商品をリフォームに置き換え、比較・検討するときのポイントを解説していきます。

相見積とは?

※イメージ

相見積とは、リフォームを考える時に、1社だけでなく複数社へ見積もりを提出してもらうことです。

そのうえでどこへ依頼をするか比較・検討します。

昨今、相見積は当たり前になってきています。私も仕事をする中で、相見積になることがほとんどです。

なにしろ家に関しては金額も高くなることが多いですからね。

何度も言いますが失敗しないリフォームをするためには比較・検討 これが大事です。

相見積もりの目的

※イメージ

相見積はなぜ取るか?それは前述したとおり、自分に合った会社を選ぶこと。だと私は思います。

もちろん金額を少しでも安くしたいや、どうしてもこの間取りにしたいからそれができるところを意地でも探すんだなど様々だと思います。

ですが、そもそもリフォームは困っていることを修繕・改善し、生活を豊かにするものであって、金額や間取りはその後の話だと思っています。

根本的な目的を見失わないでください。相見積もりをすることが目的ではないです

打ち合わせを実際するなかで、多数のお客様が根本的な目的を忘れているなと実感します。

困っているからここまでの範囲は絶対にやりたい!と話がスタートしたのに、相見積もりで見積書と睨めっこしていくうちに方向性が全く変わっていき、困りごとが解消出来ず、リフォームが失敗に終わったと耳にすることが割とあります。

相見積もりの目的はあくまでもリフォームを決めるための判断材料です。

金額を調整するためのものではありませんので注意しましょう。

相見積のメリット

※イメージ

相見積のメリットは以下の通りです

  1. 金額の相場が分かる
  2. 自分に合った価格帯の会社に出会うことができる
  3. 会社の強み・弱みをそれぞれ検討できる
  4. 複数の営業マンと話ができる

一つずつ解説していきます。

1.金額の相場が分かる

たとえば相見積もりを3社に依頼した時、下記のような見積りが出たとします。

ありえませんが、施工内容・仕様は全く同じとします。

  • A社・・・800万
  • B社・・・900万
  • C社・・・1300万

パッとみただけで、C社が高いとということがわかると思います。

この場合、相場は大体800〜900万なのかな?高くても1000万くらいだなと判断することができます。

もし、これが相見積もりをせずにC社だけと話をして、決定した時は約300万ほど多く支払ってしまうことになります。

このご時世そんな業者はいませんけどね。ここまで金額が違う見積りが出てくる場合は、多分この工事をやりたくないから高めで見積もりを出しているだけだと思います。

話を戻します。

このように、相見積もりをすることで、大体の金額の相場感を把握することができます。

2.自分に合った価格帯の会社を選ぶことができる

例えば、UB (ユニットバス)への入れ替え工事の場合、

  • A社 工事費70万(UBグレード中 保証3年)
  • B社 工事費 100万(UBグレード中 保証10年)

2つの見積もりを比べた時、どちらが自分に合っているかを比較できます。

工事は安いが、保証が少ない方か、工事費が少し高くても保証が大きい方か。

これが自分に合った価格帯ということです。

言い方が悪ですが、どこまでリフォームにお金をかけられるか?ということです。

頑張って高くて保証がある会社へ依頼するのも良いでしょうが、価格を抑えて現実的な会社へお願いするのも良いと思います

正しい・正しくないはありません。

ですが、保証3年で工事をして、5年後不具合が起きてしまった時は修繕が必要なので、最終的に支払うトータルコストは、10年保証の金額より高くなる可能性はあります。

そういった表面的な金額だけでなく、見えない部分の金額もしっかりと考慮しましょう。

特に家は、修繕金額は高価になることが多いので、保証はあった方が良いと思います。

3.会社の強み・弱みをそれぞれ検討できる

リフォーム会社の数は様々です。

ここではざっくりと、2つのグループに分けます。

  • 地元工務店
  • ハウスメーカー

それぞれメリット・デメリットを書いていきます。

※注:2つで比較するときにわかりやすいように 二極化してで表記しますが、全てがそうではありません。

地元工務店

  • 金額:安価
  • 施工方法:独自
  • 仕様:自由
  • 工期:工務店都合都合に合わせて
  • 保証:薄い

ハウスメーカー

  • 金額:高価
  • 施工方法:一律
  • 仕様:各メーカーで設定している標準品を使用することが多い
  • 工期:お施主様都合に合わせて
  • 保証:厚い

詳細の比較は別記事でします。

長所・短所がそれぞれありますのでどちらが自分にあった会社かしっかりと比べましょう。

4.複数の営業マンと話ができる

初めましてから、工事完了まで 一番 顔を合わせて話をするのは営業マンです。

現場進行中は、営業マンから現場監督へ引き継がれることがほとんどですが、現場進行中に何かあった時、連絡をとりやすいのは引き継いだ現場監督より、長く打合せを重ねてきた営業マンへ連絡を取ると思います。これまでの人間関係もありますからね。

リフォーム工事をするうえで、金額や内容もありますが、良い営業マンに巡り合えるかでほぼ、決まります

これは断言します。

そして基本、良い営業マンに巡り合えるかはほぼ”運”です。

新築や、リフォームなどの担当者の振り分けシステムは、

お客様がご来店された時、その場にいて接客した営業マンだったり、

ネットで問い合わせをした時、たまたま振り分けられた担当者であることがほぼ全てです。

指名でもしない限り、お客様が担当者を選ぶことができません。

ですが、打合せを重ねて、この担当者だめだな・・・と思うこともあると思います。

その場合、会社へ担当者替えを打診することもできますが、

相見積もりをすることによって営業マンとの出会いが増え、良い営業マンと出会うことができるかもしれません。

担当者替えはすれば良いと思いますが、そもそも会社の看板を背負っている営業マンのレベルが低いということは、その会社もレベルが低いと思えてしまいますよね?そうなればもうその会社にお願いしようとする気持ちが薄れていくと思います。

一概に良い営業マンというのはどういうものか?は別記事で説明します。

話しやすい営業マンだったり、すごく親身になって話を聞いてくれる営業マンを探すためにも相見積もりを取ることは必須と言えます。

相見積のデメリット

メリットを色々並べましたが、もちろんデメリットもあります。

  1. 時間がかかる
  2. 情報が多くなる(情報過多)
  3. 判断ができなくなる
  4. 断らないといけない
  5. 営業マンのやる気

時間がかかる

相見積もりを取るということは、数社と打合せをしないといけません。

見積もり提示までというと、結構時間がかかります。

一社あたり、一ヶ月はかかると思います。そして打ち合わせのペースは大体1週間〜2週間に一回が多く、大体1回あたりの打ち合わせ時間は1時間〜2時間程度です。

見積もり先が多くなればなるほど、打ち合わせ回数が多くなっていき、とても時間がとられます。

平日はお仕事をされている方が多いと思います。休みは土日が多く、必然的に打ち合わせは土日に集中します。

A社・・・土曜日 10:00〜打ち合わせ

B社・・・土曜日 13:00〜打ち合わせ

C社・・・土曜日 15:00〜 打ち合わせ

または 日曜日 10:00〜 打ち合わせ

となります。忙しいですよね?平日仕事を頑張って、せっかくの休みが打ち合わせに消えていきます。

ただ、自分の家 生活の基盤について打合せをするため、面倒臭いなどは言ってられないかと思いますが、実際時間を取られ面倒くさいと思います。

見積もり先が多くなればなるほど、時間をとられます。これはデメリットだと思います。

情報が多くなる(情報過多)

これは材料、間取り、仕様全てに言えます。

会社ことによって取引先が違い、よく使うメーカーや商品が違います。そして単価も会社によって様々です。

たとえば、A社は水廻りはPanasonicを推す、B社は水廻りはLIXILを推すとします。

それぞれの特徴を熱心に教えてくれますが、どっちもの情報を一気に入れてしまうと混乱します。

床材もA社は無垢材、B社は突板床材、C社はシート床材を使用するとします。

それぞれのメリット・デメリットを説明されても混同してどれがどれのことかわからなくなります。

このように複数社と打合せをする場合は、お客様はすべての業者の情報を取り入れることになり、どれがどれだかわからなくなり、最悪、リフォームする気力が失せてしまします。これ本当です。面倒臭くなります。

だって僕たち営業マンでもありますからねこれ。

Panasonic、LIXIL、タカラスタンダード、クリナップ、TOTO、トクラス・・・様々なメーカーの商品が頭に入っていますが、

アレ?この商品のアレはコレだったかな?っていうのはあります。実際。情報量が多すぎますから全ては覚えれませんよ。

開き直りではなく、事実です。断じて開き直りではないです。

話が脱線しました。すみません戻します。

このように、接する相手が多ければ多いほど、情報量が増えていき、混乱してしまいます。

もちろんたくさんの情報を比較できますがどちらかと言うと、デメリットだと思います。

判断ができなくなる

A社では、この工事はした方がいい。B社では、この工事はいらない。

ここまでの被害であれば、全て変えましょうという業者と、これくらいだったら大丈夫ですよ。と言う業者。

各社言うことが違う時、どちらが正しいことを言っているかどう判断しますか?

失礼な話、素人のお客様には判断ができないと思います。

そしてこの場合、どちらも正しいことを言っていることが多いです。

そしてこれは、その担当者や、会社の施工ポリシーであったり、過去経験からするしないが現れています。

A社は過去にやらなかったことによりお客様にご迷惑をかけたから、それからは全てやるようになった。

B社は別に今までの工事で影響がなかったからやらなくても良いと判断した。

こう見るとどちらも正しいと思います。

もちろんやらないより、やった方が良いのは確かですが、無理に工事範囲を広げることはありません。

こういった業者間のやり方の違いがたくさん出てきます。

判断が難しいところですが、裏を返せば様々なやり方・考え方を取り入れるチャンスでもあります。

自分なりに考えどちらが良いのか長期的に考え施工内容を決めていきましょう。

オススメの相見積もりの取り方

※イメージ

施工会社を2つにわけました。

まずは、地元工務店とハウスメーカーの2社に問い合わせてみましょう。

金額はハウスメーカーの方が基本高くなりますが、家のことなので保証などを考えるとお金が全てではないと思います。

どちらが自分に合っているのか?を検討するためには全くテイストの違う会社へ見積もりを頼むことが大事です。

打合せを重ね、自分にあった会社が地元工務店で合った場合は、地元工務店同士で相見積もりをさらにするのも1つの選択肢です。ただ前述した通り、時間はかかりますので労力はかかりますが。

相見積をしていることを営業マンに伝えた方が良いの?

※イメージ

伝えましょう。言わない理由がないです。

その時に、会社名まで伝えましょう

他者の有無で見積もり金額を変えてくる業者なんてそもそも論外ですが、最初からしっかりと伝えましょう。

どういうことかというと、相見積であることを言わずに打合せを進め、業者が見積もりを出してきたとします。

その見積りが1000万だっとして、「実は他者にも声かけてて・・・」とカミングアウトしたとき、業者が次回持ってくる修正見積もりが900万だったらどうですか?

加えて、会社名を出す場合は大体どれくらいの価格差が業者間であるのかは担当者が把握しているので、その相場に併せて金額を下げてくることもあります。

その値下げ幅はなんだ?となりますよね。もしこれを言っていなかったら当初の金額で契約を重ねてしまい、少し多めの金額を支払うことになってしまいます。

そんな会社、いくら安く提示してくれるとしても、信用ができないと思います。それを防ぐためにも伝えることは大事です。

営業マンの立場からすると、他社の有無は結構大きな問題です。

理由は、スケジューリングの問題です。

大体どれくらいのペースで打合せをして、いつ契約をして、仕様を決めて、着工がいつで、完工がこれくらいで・・・という全体のスケジュールを良い営業マンは最初のうちに説明してくれます。

これはリフォームについては素人のお客様に、いつまでに判断すれば良いか?や、いつまでに片付けをすれば良いか?などの工程をお伝えし、理解していただく結構大事な部分です。

他社がいる場合は、他社のスピードも考えないといけないので中々思うようには進めれません。それを最初から加味してお客様に伝えるためにはこの情報が必須になります。営業マンの希望ではなく、結果的にお客様のためになります。

なので、最初から伝えましょう。何も悪いことはしていませんので大丈夫です。

伝えてもらった方が営業マンとしては仕事がしやすいです。

それと同時に、打合せを進める中で、この営業マンにお願いしたいと思うタイミングが必ずきます。

それは初めて会った日だったり、提案中だったり、見積もり提示後だったり様々なタイミングになりますが、もしそのタイミングが来て心を決められた場合、早めに依頼中の業者に断りの連絡をしてあげてください。

見積もり提示は基本無料が多いですが、実際には経費がかかってます。

調査、図面作成、見積もり作成・・・やることが見えない部分でとても多いです。

次回の打ち合わせで伝えようとかでなく、電話・ショートメールでも良いので早めに連絡をお願いします。

内容は簡単に、「◯◯でお願いすることにしました。ありがとうございました。」だけでいいんです。

営業マンの立場からすれば、ズルズルと間伸びする方が正直大変です。

決定が出たのであれば、早めに教えてもらい次に動きたいのが本音です。

参考 相見積の時の営業マンのホンネ

※イメージ

当たり前ですけど、仕事的には嬉しくはないです。

だって断られる可能性が上がりますからね。

と、同時に、前述した通り相見積もりにもメリットはありますので取るべきだとも思います。

ただし、無駄な相見積もりをするのはやめましょう。本当に時間の無駄です。

例えば、もうすでに口コミや、看板、紹介などでお願いしようとしている会社があるのに、一般的には相見積もりが基本だから頼んでおこうかな。とかですね。いわゆる出来レースです。

実際結構あります。仕事なのでやりますが、やり切った後それを知ったら普通にムカつきます。そして悲しいです。

営業マン以前に、人間ですからね。

そう言う場合は、まずはその会社だけと打合せを進め、どうしても気になる部分(営業マンの態度や金額の乖離)があるときに初めて、依頼をすれば良いと思います。

まとめ

相見積もりについてつらつらと書きましたがいかがでしたでしょうか?

相見積もりをすることは一般的になっています。

自分に合った会社を選ぶために積極的に利用しましょう。

ただ、お金の競争をさせたり、無理なサービスの強要など、相見積もりをダシにやるのはやめましょう。

本当にそれは無駄な時間です。僕が営業マンでお客様からそれを言われると、”リフォーム”より”お金”に重きを置いているなと認識してこちらから断ります。そういうお客様は後々クレームが起きる可能性が高いです。

そもそも”値引き”というのはサービスや商品に対して、「その価値が無いからもっと金額を下げろ」ということですからね。

最初から値引き幅を持っている見積もりと、必要な金額だけ入れているので値引きはできませんと言い切る業者だと、後者の方が信用できると思います。

あくまでも対等な立場なので、そういったことに相見積もりを利用するのはやめましょう。

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